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耳鳴りとは

耳鳴りとは、外部からの音刺激がないにも関わらず音が聞こえてしまうという状態です。現代医学では、耳鳴りは病気というよりは症状と考えます。例えば難聴やメニエール病では、症状の一つとして耳鳴りが現れることが多くあります。耳の病気の症状として現れることもあれば、耳以外の病気が原因となっていることもありますので、めまいや吐き気、頭痛などを伴う耳鳴り症状がある場合は注意が必要です。一方、時々発現して、数分で治まるような耳鳴りはおおむね心配しなくてよいといわれています。

耳鳴りの病態は完全には明らかになっていませんが、近年はその発生メカニズムを「ある音域が聞こえなくなっているときには、その音域の電気信号が脳に入らなくなっているゆえに、その足りない音域を補おうとして、脳が過剰に反応した結果、耳鳴りが起こる」とする説もあります。耳鳴りを完全に止めることは現代の医学では困難だと考えられ、根本的治療は確立されていません。また、耳鳴りそのものがストレスになり、精神的な不安を呼び起こし、さらに耳鳴りが悪化するという悪循環もよくあるようです。ゆえに現代医学では、症状そのものの消失を目指す治療に加え、症状緩和や症状受け入れ(耳鳴りに慣れること)を目指す療法が広く取り入れられています。

アーユルヴェーダの古典には、二種類の耳鳴りについて述べられています。複数音・高音の耳鳴りはカルナ・ナーダ、単一音・不鮮明音の耳鳴りはカルナ・クシュヴェーダといいます。カルナ・ナーダの原因はヴァータドーシャの悪化です。カルナ・クシュタベーダは、ヴァータドーシャ、カファドーシャの悪化と血液の悪化も関係しています。

アーユルヴェーダでは耳はヴァータの部位と考えます。ヴァータが乱れた結果、耳鳴りが起こると考えますので、どちらの耳鳴りもまずはヴァータを鎮静させることが重要です。

自分でできること

●生活では…

  規則正しい生活を送る(早寝早起き)

  質の良い、十分な睡眠をとる

  ゆったりとした生活を心掛ける

  こまめに白湯を飲む

  セルフアビヤンガ(オイルマッサージ)を行う(頭部と耳周辺を特に

  念入りに行うとよい)

  入浴では湯船につかる

●生活の中で避けるべきこと

  生理的欲求(排便、排尿、ガス、くしゃみ、涙など)を我慢すること

  過度の運動

  過剰に大きな音を聴くこと

  耳掃除のし過ぎ

  鼻を強くかむこと

  耳を冷たい空気にさらすこと

●自分でできるセルフケア

・ガンドゥーシャ(含嗽法) 

  温めたごま油を口に含み、15分ほど保持するアーユルヴェーダのうがいです。

  15分経ったら、ごま油を口から出し、軽くぬるま湯で口をゆすぎます。

●食事では…

【食事の仕方】  

  お腹が空いてから食べる

  なるべく決まった時間に食事をとる

【食べたほうが良いもの】
  米、緑豆、大麦、小麦、ギー、ニンニク、ショウガ

  玉ねぎ、冬瓜、かぶ、セロリ、白菜、鶏肉、魚、卵、牛乳、ナッツ

  温かい食事、適度に油を使って調理した食事

  【スパイス】カルダモン、クミン、シナモン、コリアンダー、黒コショウ  

 

【避けたほうが良いもの】

  なす、トマト、ピーマン、じゃがいも

  生野菜、冷たい食べ物、乾燥した食べ物、冷凍食品、スナック菓子

  辛味、苦味の強い食品

※以上のようなことが一般的に耳鳴りの改善に勧められるセルフケアですが、

体質(プラクリティ)や原因によって異なってくる部分もありますので、
個々人に合わせた生活処方が大切になってきます。

トリートメント

自由診療・税込価格

・アビヤンガ(全身のオイルマッサージ)発汗法付  ¥19,800.-

 体が温まりヴァータを抑制させます。

・カルナ・プールナ(耳油剤法) ¥11,880.-

 下剤を飲む浄化療法です。下剤を飲むまでに体を準備していきますで、連続した

 日数が必要となります。パンチャカルマの一つですので、事前にパン相談(1時間)

 をお受けください。

 耳孔に温かいオイルを入れることによりヴァータを抑制させます。

・シローダーラ  ¥15,840.-

 耳鳴りによるストレスを軽減させます。

 

・ピチュ(薬用オイルによる湿布)  ¥1,265.-

 患部を温め、ヴァータを抑制させます。

・ナスヤ(点鼻法)  ¥11,880.

 鎖骨から上の各部位の浄化療法です。症状に応じた薬用オイルを点鼻します。

・マートラバスティ(薬用オイルによる浣腸法)  ¥8,855.- 

 定期的に行うことで体に滋養をつけ、ヴァータを鎮静します。

 

・ヴィレーチャナ(催下法)

 下剤を飲む浄化療法です。下剤を飲むまでに体を準備していきますで、連続した日数

 が必要となります。パンチャカルマの一つですので、事前にパンチャカルマ相談

 (1時間)をお受けください。

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