人間が生きていくためには、何よりも眠ることが不可欠です。もしまったく眠ることが出来なくなったら、数日で死んでしまうでしょう。

長く不眠が続くと、だるさ・意欲や集中力の低下・抑うつ・頭重・めまい・食欲不振などさまざまな不調が現れ、日常生活に支障をきたします。

現代医学では、このように「長期間にわたり、夜間の不眠が続き、日中に精神や身体の不調を自覚して生活の質が低下する状態」を不眠症と診断します。

不眠には、寝つきが悪い「入眠障害」、眠りが浅く途中で何度も目が覚める「中途覚醒」、朝早く起きてしまう「早朝覚醒」、熟睡できない「熟眠障害」の4つのタイプがあります。

不眠というとすぐに誘眠剤が処方されるようなイメージがありますが、現代医学でもまずは、それぞれの症状に合わせた生活改善策が処方されます。それでも効果が出ない場合に、睡眠薬による薬物療法が用いられます。

アーユルヴェーダでも、睡眠は健康な人生を送るための三本柱の一つとして、重要なものと捉えています。古典では、「眠りに落ちる」という行為について、「全ての感覚器官(目・耳・鼻・舌・皮膚)が疲労して、感覚を知覚することを止め、精神が休む状態に入ること」と説明しています。多忙な現代社会においては不眠症の人は、この「肉体の疲労」と「精神が休む状態に入る」プロセスがバランスよく行われていないと考えられます。ですから、日々の生活習慣を見直し、原因と思われる要因を遠ざけ、質の良い眠りへと導かれるような良い習慣をつけるように心がけていくことが重要です。

●生活では…

  就寝と起床のリズムを整える

  朝の光を浴びる(特に日の出の光を見る)

  日中、適度な運動をする

  湯船でぬるめのお湯にゆっくり浸かる

  寝室に気持ちが落ち着く音や色、香りをとりいれる

  瞑想や呼吸法をする

●生活の上で避けること

  寝る前に心が興奮するものを見たり読んだりする

  寝る直前にテレビ、スマートフォン、パソコンの画面をみない

  寝る直前に飲食をしない

●自分ですぐにできるセルフケア

  足の裏にオイルを塗って寝る。

  毎日寝る前に30分くらいシロー・ピチュをする。

  (シロー・ピチュとは頭頂部(百会)にゴマ油を浸した布を湿布することです。)

●食事では…

【食べたほうが良いもの】
  牛乳、ギー、鶏肉、肉のスープ、白米、もち米、緑豆、冬瓜、大根、ニンジン、

  玉ねぎ、長ネギ、ニラ、ニンニク、ショウガ、バナナ、メロン、イチジク、

  パパイヤ、プラム、キウイ、マンゴー、ナッツ類、デーツ、ハーブティー

  (カモミール、ラベンダー、トゥラシなど)

  【スパイス】カルダモン、ナツメグ、サフラン、クミン、ディル、フェンネル、

        黒コショウ、長コショウ

【避けたほうが良いもの】
  キムチ、カフェインを含む飲料(コーヒー、紅茶、緑茶など)、激辛食品、

  炭酸飲料、インスタント食品、加工品、冷たい飲食物

  

※以上のようなことが一般的に不眠症の改善に勧められるセルフケアですが、

体質(プラクリティ)や原因によって異なってくる部分もありますので、

個々人に合わせた生活処方が大切になってきます。

(自由診療・税込価格)

・アビヤンガ(全身のオイルマッサージ) ¥16,500-

  定期的に受けることで症状が改善に向かいます。

・シロダーラ(額から頭部にかけてオイルを垂らす頭部の鎮静法) ​\13,200-

  不眠症に効果があります。

 

・マートラバスティ(油剤浣腸法)¥7,700-

  定期的に受けることで症状が改善に向かいます。