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痔(主にいぼ痔)とは

現在日本人の3人に1人は何らかの痔になった経験があるといわれています。「痔」は、肛門周囲に生じる疾患の総称です。いぼ痔、きれ痔、痔ろうが三大疾患として知られています。さらにこの3つのうち、男女共に一番多く見られるのは、いぼ痔です。

肛門は、腸からの粘膜とお尻からの皮膚が出合い、伸縮性の異なる2つの組織がつながる場所です。人間の体の構造上、体の下部に位置するこの部分は血液の循環が悪くなるとうっ血しやすくなっています。いぼ痔の正体は肛門付近の静脈のうっ血したものです。

さらに、長時間の座り仕事や、慢性の便秘や下痢、またはスポーツや重い荷物を持つ仕事などで肛門に強い力がかかることや、アルコールや激辛の食べ物などの要因が加わることが痔の発症と悪化に関係すると考えられています。

アーユルヴェーダでは、いぼ痔のことをサンスクリット語でアルシャといいます。アルシャとは「敵」という意味です。

痔があると、その人のエネルギーや活気が奪われ、人生においてやりたいこと、やろうとするその気持ちまで奪われてしまう、わずらわしい相手だからです。まさに人生の「敵」です。

いぼ痔のある人には、慢性的に胃腸の中の消化が上手く行われていないことが多くみられます。まずは消化力を強めるとともに、食事を含む生活習慣全般を見なおすことが大切です。

自分でできること

●生活では…
  規則正しい生活をする
  トイレでは力まない

  適度な運動をする 

  たくさん歩く

  長時間座り続けない(できれば30分に一度、立ち上がる)

  お尻をうっ血させない(例えばいわゆる「ヤンキー座り」をしない)
  入浴では湯舟につかる

  お白湯をこまめに飲む
  便秘や下痢をしないようにする

●食事では…

【食べ方】

  おなかが空いてから食べる

  良く噛んで食べる

  食べ過ぎない

【食べたほうが良いもの】
  ショウガ・ニンニク・長ネギ・玉ねぎ・ニラ・カブ・

  アスパラガス・冬瓜・大根・ビーツ・アロエ・鶏肉・

  ザクロ・緑豆・古米・大麦・雑穀・バターミルク

  出来立ての温かい食事
  【スパイス】クミン・ディル・フェンネル・黒コショウ・

        ナガコショウ・フェンネル・カルダモン・フェネグリーク

 

【避けたほうが良いもの】
  トマト・キュウリ・ジャガイモ・ヨーグルト・チーズ・

  キムチ・牛肉・揚もの全般・炭酸飲料・激辛食品・

  アルコール・コーヒー・冷たい飲食物

  【スパイス】唐辛子

※以上のようなことが一般的に痔(主にいぼ痔)の改善に勧められる

セルフケアですが、体質(プラクリティ)や原因によって

異なってくる部分もありますので、
個々人に合わせた生活処方が大切になってきます。

トリートメント

(自由診療・税込価格)

・アビヤンガ(全身のオイルマッサージ) ¥19,800-
  定期的に受けることで全身の血流・循環がよくなり、代謝が上がります。


・カティバスティ(腰の部分にオイルをためる発汗法) ¥11,880-
  腹部や腰を重点的に温める効果があります。

 

・マートラバスティ(油剤浣腸法)  ¥8,855‐ 

  定期的に行うことで効果が出ます。

 

その他:ハタイクリニックでは行っていませんが、インドの病院で行う治療に、「Sit bath(シッツバス」」があります。大き目のタライに温めた薬用煎じ液を入れて、そのなかにお尻だけ入れて座ります。Sitするからシッツバスといいます。セルフケアとしてご自宅でできる薬用部分浴です。どのような煎じ液が良いかは、カウンセリングでアーユルヴェーダ医にご相談ください。

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